北アイルランド

連休を利用してアイルランドにやってきました。今日はBelfastに滞在しMural Tourに参加しました。少し勉強してから来れば良かったなあと思うことしきりのツアーでした。英語もそうだけど背景知識が足りません・・・。orz
Muralというのは壁画の意味で、北アイルランド紛争の際に実際の家の壁に描かれた生々しい絵をまわるツアーです。ツアーでみた限りでは、激戦地？だったらしいShankill RoadもBombay streetも静かな住宅地でした。でも壁画とProtestantとCatholicの住居を分ける"ボーダーライン"の壁は今も残っています。ボーダーラインはCatholic側・Protestant側の両方から見れましたが、住民が出入りする際にはセキュリティチェックがあります。Catholic側の方は少し荒れた雰囲気がありました。
Protestant側は整然とした雰囲気でしたが、逆にコントロールされているということなのかもしれません。また一時間ツアーをまわっただけでは分からないことも多いはずですね。実際今も少数派のプロテスタント側は様々な差別を受けているかもしれません。今日たまたまBelfast市民マラソンだったのですが、どうやら爆弾が見つかりマラソンのルートが変更されたらしいです。今日私もそこにいたんですけど・・・。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4503283.stm

この機会にわずかながら勉強したことをまとめておくと・・・
北アイルランドでは宗教&民族&階級がからんだ闘争が1970年代から激化し、1998年に和平合意文書に調印するまで続きました。構図としては

• Protestant=アングロサクソン=植民者で支配階級(英国王室への忠誠からLoyalistともいう）=北アイルランドでは2/3を占める
• Catholic=ケルト民族=侵略された側(アイルランド統一を願うためNationalistともいう）=北アイルランドでは1/3を占める

が争っていたわけです。Catholic側の組織としてはIRA、シン・フェイン党といった政治組織があります。Protestant側としてはUDA(Ulster Defense Association)/UFF(Ulster Freedom Fighters)/UVF(Ulster Volunteer Force)といった組織があり、組織毎に過激さが違う模様です。UVFというのはかなり過激なテロ組織だったようです。もちろん一部の組織はまだ残っており、ツアーで本部前を通ります。

ツアーはここで参加出来ます。1人6ポンドで1時間程度です http://www.minicoachni.co.uk/